人的資源の不足は根性で何とかしろという低レベルの批判 立川志らく 小4少女虐待死 アンケート漏えいで痛烈批判「保身に回りそこに心がないから怒っている」
落語家の立川志らく(55)氏の発言を引用しよう。
「確かに児童相談所の仕事は大変。ひとりで100人の子供を見るのは大変。でもだからといってないがしろにされていい子供がいてよいはずがない。教育委員会や児童相談所の人達が精一杯やったが今回の悲劇が起きて悔やんでも悔やみきれないのが分かれば誰も怒らない。自分の保身に回りそこに心がないから怒っている」
なるほどこの発言には前提がある。
「ひとりで100人の子どもの面倒を見ることは、心さえあればできるはずだ」
ということである。
「精一杯」やれということなので
例えば、1日8時間労働ではなく
20時間労働、睡眠時間4時間で対応しろということだろう。
労働力は人を増やさなくても現場の根性でいくらでもわいてくると思っている。
現場の労働力の搾取しろという意見に等しい。
制度の不備を個人が「精一杯」やることで補填しろということである。
児相の職員は労働契約で定められた条件以上に働かせよ、という意見である。
見方を変えてみよう。
飢えた子供が100人いる。
資源としては米1キロしかない。
「米1キロ」で100人の子供に食わせるのは大変。でもだからといってないがしろにされていい子供がいてよいはずがない。
食料資源の場合、労働力資源と違いどうにもならないことは一目でわかるだろう。
労働力も資源であり、出せる限界がある。
労働力は目に見えないから、有限であることが分かりにくいのだ。
頭の働き方が鈍い人は目に見えないものは理解が難しいのである。
ここで求めるべきは、
個々の職員に対して「精一杯」やることを求めることではなく
組織体を運営する行政に対して、
せめて5人で100人の子どもを見ることができるように
仕組み自体の改善を求めることである。
労働力が絶対的に足りていない現場に対して
「数の問題じゃない。心の問題。そんな事もわからないのですか?」
なるほど、ご立派な意見である。
落語家の立川志らく(55)氏は相当なお金持ちであるようだから
児童相談所の現場の残業代か人を雇用するための人件費のため
行政に対し、私財を投じて寄付を行ったらどうか。
立川志らく氏は心ある立派なお人柄のようであるから
私財を全て子どものために投じることなど容易なことであろう。
金持ちの癖に私財を寄付することもせずに