ゆたぼん“クラファン487万円達成”の是非 不登校児らは本当に救われるのか?
ゆたぼんは着眼点は良かった。
きちんとした活動をすれば賞賛も得られたかもしれない。
日本の義務教育など、上位5%と下位5%には効果がないことを前提とため、特定の層の人間には確かに無意味なのだ。
なぜなら、上位5%は義務教育などなくてもそれなりの大学にいって社会の管理側に入り込んだり、最上位層は資本主義の仕組みを利用し大儲けをするし、下位5%は障碍者雇用枠や障害年金、生活保護の福祉の枠内で生存できるため、日本の義務教育を前提とする社会の歯車にそのまま組み込まれることがないからだ。
義務教育の教師の知的能力自体がぜいぜいIQ上位2割程度だと思われるので、最上位層にとっては、義務教育から学ぶことは、学問的な意味合いではほとんどないだろう。
しかし、概ね4分3くらいの人間は義務教育を受けて社会の歯車として組み込まれないと生存が難しい。
本来は多くの凡庸な人間は、義務教育を受けて普通の高校に進み普通に歯車にならなければ生存を脅かされるのだ。
不登校の問題点は、学校教育を受けないといけない層の人間が、何かの理由(教師との相性、いじめ等の犯罪被害)で学校に馴染まないことだろう。
本来、能力が中程度の人間は「学校に行けない理由を個別具体的に排除してやり、教育の輪に戻す」か、「社会の枠に戻るための義務教育以外の道」を示すべきなのである。
ゆたぼんがやっていることは、
「お前ら学校行ってないんだってな!」
「俺もいってないけど楽しくやってるから大丈夫や!安心せい!」
みたいな無責任なことで、何の解決にもなっていない。
学校教育が不要、義務教育が不要だと言うならば、「社会の枠に戻るための義務教育以外の道」を示す必要がある
多くの不登校の普通の人間は、社会の枠組みが大きく外れて生きていけるように強くできていない
そもそも、ゆたぼんが目指しているのは、社会の枠や歯車から徹底的に外れることなので、能力が中程度の多くの人間には真似することはできないのだ。
変なトラック?か何かで全国をめぐって楽しくやっているゆたぼんを見ても、本来であれば社会の輪に戻すべき人間の救済にはならないと思われる。
嫌でも義務教育を受けなればいけなかった多くの普通の人間からは叩かれるし、あまりいいことはなさそうだ。