実戦(武術)と競技(試合)は全く違う。 例え話はショボイけど言ってることは概ね正しい
引用
横山氏:格闘技で強い人はもちろんフィジカルが強いです。ただ、その方が私と言い合いになり、私が平身低頭して「すみません!」と謝り、相手がじゃあ許してやるよと背中を向けた瞬間に、自分の靴を脱ぎ、それで相手の後頭部を殴って裂傷を負わせたとします。それで結果、どっちが勝ちましたか? ということですね。これは私の勝ちなんです。
→格闘家の後頭部に靴で裂傷を負わせた状態くらいでは、振り返って正面からの戦いなってマウント取られてボコボコに殴られて死ぬ。「後頭部を殴って裂傷を負わせた」時点で喧嘩は終わらない。頑丈な人のバットで頭部の頭蓋骨が厚い部分をフルスイングで殴打しても、1発くらいだと脳震盪を起こさない可能性が高い(こめかみやアゴに当たれば別)。喧嘩が強い奴で靴で殴られて裂傷を負ったくらいで参ったと言うような奴は見たことがない。
横山氏は、背後を向けさせた後には、本当のところは刃物で腎臓のあたりか首を横から刺す、もしくは銃で頭を撃つと言いたかったと思うが、公のインタビューだから濁して全年齢向けの表現にしたと思われる
引用
横山氏:相手が後頭部に裂傷を負って「卑怯じゃないか」と言ったとして、私が「いや、あなたがイスを手に取ろうとしたからやったんですよ」と言ったとします。それを立証できる人はどこにもいないわけですよ。つまり、私は明らかに有利な立場にいる。
→正当防衛が成立するような状況は、それを主張する側である程度立証する必要がある。被害者がイスを手に取ろうとしたことが立証できなければ、横山氏が被害者の後頭部と靴で殴って裂傷を負わせたという事実が残るだけで、傷害罪が成立するだけである。
仮に被害者が「イスを手に取ろうとしたからやった」ことが立証できても、イスを手に取ったからといってそのイスで何をしようとしたかまではわからないので、正当防衛にはなり得ない。
「相手がじゃあ許してやるよと背中を向けた瞬間に、自分の靴を脱ぎ、それで相手の後頭部を殴って裂傷を負わせた」事実が残るだけで傷害罪で処罰されると思われる。
この部分の例え話はよく分からない。
■実戦と競技は違う
確かにその通りである
しかし、殺し合いが上手かったとしても
あまり人として尊敬されない
1対1で殺したり大けがをさせないある程度のルールを決め
正々堂々と戦って勝ってこそ尊敬を集めることができる
これはおそらく原始時代から女の奪い合い等で
素手でやりあい勝敗を決めていたような経緯と関係しているのであろう
相手をだまして後ろから刺すような人間は
周りは誰も尊敬しないしついていこうとは思わない
女もそんな男と仲良くしたいと思わない
素手での正面からの喧嘩が強いことは本能の段階で尊敬できる要素なのであろう
社会の中で生きる以上、周りからの信頼なしでは生きていけない
正面からの格闘技が強い方が後ろから刺すのが上手いと言っている人間よりも
周りから尊敬されより有利に生きていけることは想定に難くない
競技としての格闘技は、
現代社会を有利に生きるという「実戦」の中では
騙して背後から刺すというやったら自分の社会的生命も終わるという「実戦」より
むしろ役に立つのはないだろうか